見沼の秋
No.2


ホトケノザ
シソ科の越年草です。茎は下部で分枝して立ち上がり、高さ10〜30pです。葉は対生し、茎の下部のものは葉柄がありますが、上部ではなく、半円形で縁に浅い鋸歯状の切れ込みがあります。春、葉腋)に筒状唇形で長さ1.7〜2pの紅紫色花をつけますが、多くは閉鎖花となって、つぼみの状態のままで開かないで結実します。畑や道端に生えます。秋でも咲いていました。
アキノノゲシ
キク科の一、二年草で、低地の草地に普通にみられます。大形で、直立する茎は太く、高さ1〜2mになります。葉は黄褐色を帯び、多くは羽状に分裂します。8〜10月ごろ径2pほどの淡黄色の頭花を多数つけます。頭花をつくる小花は舌状花のみです。和名は、花がノゲシに似て秋に咲くかせです。レタスと同属で、近縁種に飼料植物リュウゼツサイがあります。
ホタルカズラ
ムラサキ科の多年草です。茎は高さ15〜25p、全体に粗い剛毛があり、花期後に基部から横走する枝を出し、先端に新芽をつけます。葉は互生し、長楕円形または狭長楕円形で柄はなく、堅い毛があります。茎の先の葉腋に青紫色の五弁花を上向きまたは横向きに開きます。
オオケタデ
タデ科の大形の1年草です。全体に白い軟毛があります。茎は直立し、よく分枝して高さ2mに達します。葉は互生し、長さ10〜20p、幅7〜15p、広卵形で先は鋭くとがっています。花は8〜10月、各分枝の先に密な穂状花序をつけて下垂します。花被は紅色で五裂し、長さ3.5mmです。
イシミカワ
タデ科の一年草です。茎は2m余に伸び、全草無毛で逆向きのとげがあり、他物に巻き付きます。葉は互生し、三角形で先が鈍くとがり、薄質で緑白色、長さ3〜6p、葉柄は長く逆向きの刺があり葉身に楯状につきます。花は8〜10月、短い穂状花序につき、小花柄は1.5mm、花被は緑白色、長さ3mmで5中裂し、裂片は広楕円形です。
コスモス
キク科の春まき1年草です。メキシコ原産。草丈は2mほどになり、葉は対生し、細く裂けた羽状葉をつけます。花は茎頂につき、桃、赤、白色などがあり、径6〜8pで、一重のほか中心部の管状花が発達した丁字咲きや八重咲きがあります。元来は短日植物で秋に開花する花です。
オナモミ
キク科の一年草です。高さ約1m。葉は互生し、3.5〜10pの柄があります。葉身は基部が心臓形の卵状三角形で、浅く3〜5裂します。質はやや厚く、両面に剛毛があってざらつきます。頭花は単性で、雄頭花は葉腋から出る短い円錐花序につき、雌頭花は雄花序の下の葉腋につきます。卵円体となり、表面にかぎ状の刺を密生します。
ススキ
イネ科の多年草です。花穂を尾花といい、秋の七草の一つです。稈は株立ちし、高さ1〜2mに達します。8〜10月、稈頂に花序を出します。花序は主軸が詰まって短く、多数の細長い小花序を散房状につけます。小穂は披針形で長さ5〜7mm、二小花をもち、同形同大の対をなして小花序の節につき、小穂の基盤の毛は淡褐色で長さ7〜12mmです。小穂が脱落しても花序軸と小穂柄は残ります。

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