吉祥寺山門 さいたま市指定有形文化財となっているこの山門は、寺院建築として古く型式は、薬医門に属しますが、特徴がとして柱が円柱であること。薬医門は普通、角柱となっています。また本柱の両側にも控えの柱が立っていることなど、やや趣を異にしています。 屋根は切妻造りで茅葺きとなっています。 総ケヤキ造りで堅固にできており、桃山文化を反映した活気溢れる建築といえます。 |
天台宗別格本山吉祥寺 山号を宝珠山、院号を十輪院といいます。慈覚大師円仁によって開山といわれています。古くは川越仙波中院の有力な末寺でした。江戸時代には、門徒25か寺、末寺5か寺を持っていました。徳川家康から寺領五石を寄せられました。 この地域の天台宗の核寺院で、東叡山(上野寛永寺)学寮の僧が住職になる寺でした。様々な時代にあって天台教学に大きな役割を果たしました。現在は天台宗別格本山の地位にあります。 門末を多く擁するにふさわしい大本堂で江戸時代後期の建築です。境内にある鐘楼も江戸時代後期のものです。 |
鐘楼 |
資料 さきたま文庫