2013年 2月 3日 (日)
理科ばなれ2
by suga
タテハ類の足
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例外の話
昨日に続いて理科ばなれの話です。3年生では昆虫について教えるそうです。息子がこれを習ってきた時に「昆虫は頭、胸、腹の3つの部分に分かれ胸から左右に3本ずつ6本の足があります」と言っていました。
それを聞いて?と思いました。それは「胸から2対の羽がある」が抜けているのです。なぜなんでしょう。これは昆虫の定義ではなく昆虫類の特徴であるので羽はなくともいいと言えばその通りなのですが実際はほとんどの昆虫が羽を持っています。
それに原始的な1群には昆虫類から外されたものもあります。動物の分類の話をする時は昆虫類の特徴は〜。と教えるべきでしょう。なぜなら他の虫と不連続な動物群ではなく、連続しているのが普通だからです。(特に原始的な形をもったものではそう言えます)
身近な昆虫でも「ヒョウモン」などのタテハ類(キタテハならこのあたりでも見られる)は観察した限り、足は4本にしか見えないでしょう。実は前の2本は退化して分らなくなっているのです。よく見ると(虫眼鏡等で)前2本の退化した足も見えますが。でもこのような例外があることを教えていません。
ですから子どもたちはタテハ類の蝶は昆虫ではありませんと結論しても間違いとは言えません。(観察不足といわれても仕方ないですが)相手が3年生だからといって例外あるいは例外に見える物があることを教えないのは無責任です。やはり理科は分らないとなってしまうでしょう。
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